うただひかる
宇多田ヒカルのベストアルバムが発売になった模様(3/31)
不労所得万歳!ベストアルバムというのは、今までに出した曲を並べ替えて、1枚のCDにしてまた売り出してしまったCDのことでしょう?・・・というのは穿った見方に過ぎるかもしれないけれど、当たらずとも遠からずというところではないでしょうか。え?「ベストアルバム」じゃなくて「シングルコレクション」だって?はいはい、そうでしたね。
ベストアルバムやコンピレーションアルバムといったたぐいの代物は、不況になってから随分と見るようになった印象がある。CDという商品そのものは加工、流通等にそれほどコストがかかる代物ではないのだから、いったん元のとれている情報の(文字どおりの(笑))「焼き直し」を売って利益を稼ぐというのはかなりおいしい商売に違いない。
でも、それだけに消費者としてはなんだか小馬鹿にされている感じもする。商売としては合理的だし、買う人がいるんだから(初回出荷分で260万枚だそうだ)、それでいいじゃないという気がしないでもない。でも、そうは納得しかけつつも、個人的にはなんだか妙にひっかかるものがある。それは、別に宇多田ヒカルが儲かるのがいやだというハナシではなくて、レコード業界の体質を垣間見ている気がするから。
レコード業界の直面している構造的な問題については、割と同情していたりする。最近の海外からの逆輸入CDを禁止する著作権法改正についても、ああいう仕組みがまかり通るようではそもそもビジネスが成り立たないと思うから、筋としては賛成。でも、ホントに外在的な要因だけなんだろうか。最近、「音楽の売り上げ減少に、ファイル交換の影響はない」という研究結果も(リンク先はYahoo!ニュース)。(この研究結果自体は、ホントカナ?って思うけれど。)
CDって、ホントにアルバム3000円じゃないと採算とれないんだろうか?売ってる方には営業努力とかあるんだろうか。ラジオ番組に某バンドが出て来て、「今回のレコーディングは卓球が流行ってたんですよー、卓球台持ち込んで・・・」とかって、キミたち、仕事しなよ。え?そういう中からインスピレーションが生まれるんだって?へぇ、ミュージシャンってたいへんなんだね。
売れるものを売るっていうのは、至極アタリマエのことなんだけど。でも、個人的にはこうやっていろいろ考えてしまったりもするのだ。
・・・と、本当はこんな辛気くさい話ではなくて、宇多田のアルバムと同日に発売の、↓についての方が個人的には語りたいのだけれど、それは今度機会があったらまた。いぇい。