The Paradox of American Power
やらなくてはいけないことが沢山あると、なぜかやらなくてもいいことがしたくなります。人間ってそういうものなのか、自分がひねくれているだけなのか。
半日くらいかけて、Joseph S. Nye, The Paradox of American Power: Why the World's Only Superpower Can't Go It Aloneを読んでおりました。
それなりの本をイメージしていたのですが、イメージに反して小さくて薄くて「冊子」のような外観の本でした。読みやすい。内容は・・・一般向けに書かれている本だからなのか「なんだか、かなり普通」。
ソフト・パワー(ナイだしね。)とか、グローバライゼイションだとか、ITがどうとか。・・・なんだかなぁ。
あ。誤解を招かないようにいうと、そういった問題群が重要じゃないっていっているのではなくて。この本での、そうした問題群の呈示のされ方。それも書く側ではなくて、受け手との関係で。読んで感化された居酒屋帰りのサラリーマンが千鳥足で「で、世界はグローバライゼイションでアイティーなのよー!」・・・みたいな、そういう危うさを、なぜかは分からないけれど、妙に感じるのです。