もはやオレオレ詐欺ではない?
昨日もオレオレ詐欺の話だったのですが、その時に書いていて気付いたこと。「詐欺の方も進化しているんでしょうね」と書きましたが、最近流行のオレオレ詐欺って進化しすぎてもはや「オレオレ詐欺」ではないですよね。
「俺、俺!」というのがオレオレ詐欺の原点。なんで「オレオレ」になるかというと、息子さんやお孫さんの名前なんて知るわけない!から。そこを切迫した雰囲気をつくり出して、「俺」=「息子」・「孫」と思い込ませてしまう。名前さえ知らなくても勢いでやっちゃう。そうやって人間の心理をうまくついているところにこの詐欺の巧みさがあったわけなのですが・・・。
どうも最近のは全然様相が違う。BGMに病院の館内放送流したり、本人に連絡が付かないように細工したり・・・そりゃ騙されますよ!名前を知らないから「オレ、オレ」と演技するのではなくて、むしろ周到に調査・準備してかけてくる。複数人で役割分担なんかもして。
突き詰めると個人情報の管理の問題なのかもしれませんね。完璧にしようと思ったら、
- 人に絶対教えない。
- アンケートに答えない
- 懸賞に応募しない
- 携帯電話を使わない
- クレジットカードを使わない
- 仕事をしない
- ゴミを出さない...
・・・くらいすれば完璧なのかもしれないですが、それじゃあ生活できないしねぇ。できる範囲では気を付けようと思いつつも、自分についての情報なのに完全に自分のコントロールを離れている感がありますよねー。私も懸賞に応募したりするときなんかはうっかり名前や生年月日を間違えてしまったりしているのですが、そんなささやかな細工しててもしょうがなさそうだし。
どうしようもないのでしょうか?とりあえず、何に気を付けたらいいのか分からないけどとりあえず気をつけろ!ということになってしまうのですかね?
まあ、ただ企業の方も頭を悩ませているらしいですね。一旦個人情報が流出すると膨大な損害賠償に直面する危険性がある(お詫びとして数百円を送りつけた某企業もあるようですが・・・(笑))ので、管理が大変、ということみたいです。保険屋さんとかはチャンスかもしれないですね。また中小のところだと個人情報を蓄積するメリット<リスク、ということで発送次第伝票をシュレッダーにかけているところもあるんだとか。(そんな真っ当な中小企業がどれほどあるのかはわからないですが・・・)