タダの本を、お金を出して買う。
ネットで無料公開の『9.11委員会報告書』、書籍版もベストセラー(Yahoo!ニュース - コンピュータ - WIRED)
アメリカ合衆国に対するテロリスト攻撃に関する国家委員会(The National Commission on Terrorist Attacks Upon the United States )、通称9.11委員会の報告書が売れているという話。報告書自体はPDFでタダでダウンロードできる(ほしいひとはこちら)のだけれど、それでも本を買う人が多いというハナシ。
タダで手に入る報告書と言えば、一時期、国際機関の書類をPDFでダウンロードして読むのが私の仕事みたいになってしまっていました。実際にそういうことになると何百ページもあるようなものだと画面上で読むという発想すら起こらないのはもちろんのこと、プリントアウトしてからもこれが結構、厄介。もちろん、すでにホチキスやクリップで止められるようなレベルのものではなく。大学の研究室に簡易製本機のようなものがあるからまだ助かるものの、あれがなかったらどうしたらいいんだろう、という話。しかも割と製本に失敗したりする(これは自分だけかも(笑))。
もちろん、注文したら最悪何週間もかけて外国からやってくるようなものをさっさと読める、という点ではPDFで文章が配付されていることは、確かに本当に素晴らしく・・・。結局、PDF版と書籍版の両方があって、PDF版の方がちょっと安いというのがやっぱり落ち着きどころなのでしょうか。(PDFを転送すると最寄りのコンビニあたりで出力されて綺麗に簡易製本、なんていうサービスでもあったらいいかな(コンビニとまで言わなければありそうだけど)、などと今とっさに思い付いてみたもののコピー並みの料金だと逆に高くついてしまいそうですね。)
いずれにしても、電子書籍関係の今後を占うにあたって一つの面白い事例ですね。量が膨大な報告書という特殊性があるので電子書籍全般に当てはまるような事例ではないのだろうけれど。