借りて読んでみた、「ディズニーリゾート150の秘密」(新潮文庫)
「ディズニーリゾート150の秘密」というタイトルの通り、ディズニーリゾートについての「秘密」が一問一答形式で披露されているもの。もともとディズニーリゾートには関心があるので、割と楽しめた。ただ、その一問一答式の構成のせいで、全体としてやや散漫な印象。150の秘密が延々と続いて行くので、途中で疲れてしまう。というよりも、飽きてしまうのだ。しかも、疲れてきた中盤、ふと気付くと「ディズニーリゾート」の話ではなく、「ディズニー」の話にすり変わっていたりする。ディズニーリゾートには興味があるけれど、ディズニーには興味無し!という人(そんな人がどれだけいるのかは分からないけれど・・・)にはちょっとがっかりだ。ぼくも、ディズニーには興味無し!という訳ではないけれど、ミッキーやミニーの話よりはランドやシーの運営についての裏話を期待していたひとりなので、中盤はやや期待外れ。
そうした構成以上に、内容も中途半端なところがある。そうなってしまっている一番の原因は、おそらく、どういった人を対象にした本なのかが、書き手側で練られていないからであると思う。そもそも「ディズニーリゾート150の秘密」なんてタイトルに惹かれるのは、ある程度の回数ディズニーリゾートに行った事のあるリピーターが多いはず。しかし、この本の「秘密」の大半はリピータなら一度はどこかで聞いた事のある話。逆に、一度も行った事のない人が読んでも、何の話だかイマイチよく分からないのではないかと思う。もちろん、その中間くらいに位置する人は「へぇ!」と楽しめると思うのだけれど。
というわけで、希望としてはもうちょっと突っ込んだ本を・・・。ディズニーランド本(?)は他にも色々あるようなので、暇があったら他も読んでみようと思う。