前の「匿名・実名、公・私」と題した記事で、切込隊長BLOG 〜俺様キングダムからトラックバックをいただいた(*1)のですが、トラックバック先のこの記事が核心そのものをついているというか、もう付け加えることは何もない、という感じで読んでいました。
この切込隊長BLOGの記事に対して、木村氏から「ご批判はできれば直接私に対してお願いしたい」との記事で応答が。ようするに、例の件を切っ掛けに、匿名・実名の問題を取り上げたのだという趣旨のよう。
前回の記事で私は、「匿名・実名さておき」と書いたのですが、やはり今回の件はそれ自体としては実名・匿名に関する問題ではないのでしょう。木村氏に関する問題であるかどうかすらあやしい。それは例の書き込みが実名のものであったとしても、木村氏に関するものでなかったとしても、同じ問題が起りうるわけで。
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ところで、今回の件で木村氏をさすがだと思ったのは、いつのまにかスムーズに話が匿名・実名の話になっていたこと。しかも問題の定式化が「匿名の人はコミュニティを壊す権利を持っているのか?」(*2)という、yes/noならとてもyesとはいえないような形で問われていたこと。そして寄せられたトラックバックを見ると、続々と、この形にのってみんな応答しているのですね。
結構、「ずるいなあ」と思いました。「ずるいなあ」というのは批判しているのではなくて。褒め言葉として。「イイコトをいったやつ」よりも、そして「声がデカイやつ」でよりもさらに、「問題設定において主導権を握るやつ」が一番エライのだと再認識しました(笑)ある意味、見習わなければいけませんね・・・。木村氏自身は、「同時に発生したので」、というような書き方をしっていたので、事件の発端とは切り離し可能な論点を提起したつもりだったのかもしれませんが、「論点のすり替え」のテクニックでもあるなぁ、と。
(*1)ちなみによく見に行っていて、かなりリスペクトしているサイトなので、私はトラックバックいただいただけでかなり喜んでました(ミーハーだね。。)
(*2)強調付加