そういえば、「下妻物語」を見てきました。(公式サイトはこちら)
一言でいうならば野ばらワールド全開な感じでした。しかもすごくおかしい。でもちょっとイイ話だったりもする。原作(下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん)は読んでいないのですが、そういえばロリータ+不良な感じの女の子というのは「ミシン」でもあった構図ですね。
野ばらワールドに深田恭子(この映画の主役は日本にはこの人しかいないでしょう)を足して、映像表現に才能のある人がかき混ぜると・・・「どうだ!」という、そういう感じです。あのセンスには、もうホントに脱帽。何もかも、もう「めちゃくちゃ」。ありえない。
みなさん、「セカチュー」とか「海猿」((海猿は暇があれば見に行こうとは思っていますが・・・))とか見に行っている場合ではないですよ!・・・(笑)
・・・とはいえ。この映画、ひとつのパラダイムの中にある存在かもしれないですね。あの「センス」に反応する感覚の持ち主は大絶賛するに違いない。でもそうではない人もおそらく存在して、そういう方はむしろ絶賛している人に対して「ハァ?」という思いでしょう。あるいは「ばっかじゃない?」と。
実際見に行った映画館でも半分くらいの人は引いていたというか、呆気にとられて見ていたような気がします。おかげで笑い転げたかったのに私は笑うことも出来ず、非常に苦しい思いをしていました・・・。
そういうわけで、好き嫌いが別れそうな映画、ということは確実。ギャグとして受取る前に((とはいえ、それなりにホンキだからこそ滑稽なわけだけれど。))生理的に受け付けない人もいるのではないかと思います。なにしろ深田恭子withピンクのふりふりですからね。
・・・でも思うのです。人を泣かせたり感動させることよりも笑わせることの方が、きっと難しい。映画の場合はそうなんじゃないかと思います。食わず嫌いされそうな映画であることこの上なしなのですが、安易な感動を受けに映画館に行くくらいなら、この映画も見に行く選択肢に入れてみてもよいかも。
※ちなみに、最後に誤解を避けるために付言しておきますと、私はロリータ好きとかそういう人ではありませんのでよろしく・・・。