土曜日の夕方のこと。駅のホームで電車を待ちながら空をふと見上げると、夕焼けがやけにきれいでした。空は見たこともないような紫がかかった鮮やかな赤色のグラデーション。普段立ち止まって夕焼けなんてみないからかな、とも思ったけれど、それにしても綺麗な夕焼けでした。
そんな夕焼けのホームに山手線が入ってきて。銀の車体に反射して、その夕焼け色の電車に乗り込むとどこか非日常に連れていってもらえそうな・・・。まあ、乗ってみたらいつもの山手線で、普通に20分後に新橋に到着したんですけどね。
で、その電車に乗り込むとドアの前に立っていた二人の女子高生が会話をしていたんですよ。
女子高生A「なんかこの空やっばいよね?いろへんだよねー」
女子高生B「なんかさぁ、地震とか起きそうな感じだよねぇー」
・・・もののあはれの分からぬやつめ!と普段なら思うところなんだけれど、そのときはちょっと違った感じがして。ただ美しいと思ってみていた秋の空模様だったけれど、そういわれるとそんな気もする。いや、後から冷静に考えると「地震が起きそうな感じ」なんてどんな感じか全然分からないのだけれどさ。でもあの時の空を眺めながら聞いている分には、なんだか妙に説得力があったのでした。
その夜は家に帰ってきてぐっすり寝ていたので全然知らなかったのですが・・・。深夜に地震があったそうですね。いやー、偶然だと思うのだけれどなんだか不思議な感じです。私は基本的にはちゃんと科学的に説明出来ないことは信じないタイプなんですが、今度ああいう不思議な夕焼けに遭遇したら気を付けてみた方がいいのかもしれないなぁーと、ちょっと思ったりしたのでした。