NTTドコモ、PHS撤退発表 新規受付終了は4月末日(asahi.com)
ドコモがPHSから撤退するというニュースは今月中旬くらいからすでにでていましたが、本日ドコモ側からも正式に発表になったようです。
個人的にはPHSに何か思い入れがあるわけでも何でもないのですが、先週目にした日経の社説がかなり印象的でした。(使い方を見誤ったPHS(NIKKEI NET))ヘッドライト・テールライトをBGMにでも流しながら読みたくなるような、そんな感じであります。
私は現在ネットの接続にAir EDGEを使っているので、厳密には今でもPHSユーザーなのですが、音声通話はできない機種を使っているということもあってあまり「PHSを使っている」という意識はなく、PHSといえば専ら昔のPHSを思い出します。
大学に入学する前だったのでもう6年以上前になるんですね。NTTのパルディオもアステルも使っていた時期がありました。日経の社説では「安い分、つながりが悪い携帯電話」というイメージが「簡易型携帯電話」というネーミングの悪さによって不当についてしまったようなことが書いてありますが、当時のことを思い返してみると、場所にもよったのでしょうけど、実際つながりは問題でしたなあ。
いざという時につながらなかったり、自分の部屋でもこっちの角では電話できるけれど、あっちではダメとか。というか、基本的には東京23区なのに自分の部屋でも電波は結構微妙で、ホームアンテナとかいう電波を増幅する機械があったのですが、それを窓の外の手すりにセロハンテープでくっつけて「おお、電波ゲット」とかやっていたら、雨が急に降ってきて慌てたり(何やってるんだ)。
今となっては昔そんなことがあったなあ、という思い出です。割と懐かしい。で、結局私の住環境では使い物にならなくてそのうち携帯にしたのだったような。
ただ、PHSというものそのものがダメだったのかというと、どうなんでしょう。やっぱり色々不幸な偶然が重なったんでしょうねえ。その後、少なくともH"が登場した頃からは繋がりに関しては随分改善したようだし、現在ノートパソコンでモバイル用途で使っていると何の問題もないです。基地局の数なんかも増えたんでしょうかね。(今、受信できる基地局の数を表示するコマンドを入れてみたら15個出てきました。多すぎです。)現状が初期条件だったらなら携帯との棲み分けも随分違っていたのかもしれないという気はしますね。
まあ、もうこれだけ携帯な世の中になってしまった今としてはどうでもいいことなんでしょうが、ちょっとなんだかなあ、というニュースでした。
また、最後にその「なんだかなあ」に追い討ちをかけるのが「PHSの基本的な技術はすでに公開済みで、日本には特にライセンス料などは入ってこない。」というあたりで、これは初めて知りました。なんでこうなってしまったんでしょう、と全然知らなかったのでちょっと検索してみると「中国版PHS「小霊通」の普及とその成功秘話」(NICT Web コラム)とか、沢山出てきますね。
いやー、なんかこういうのって、今後のためにちゃんと教訓にしないといけないですなあ。なんだかなあ(3度目(苦笑))