最近やたらとテレビで『ローレライ』のCMが流れたりミニ情報番組みたいなところで取り上げられたりするようになりましたね。3月5日公開らしいのでちょっと気が早いなあと思っていたらフジテレビが絡んでたんですか、そうですか。・・・ということは、スウイングガールズ並にヘビーに宣伝したりするんですかね?
まあ、そんなことはさておき。原作の福井晴敏『終戦のローレライ』のことを以前少しだけ書きかけていてそのままだったのを思い出しました。
舞台は1945年夏、太平洋のど真ん中で、崩壊したドイツからもたらされた特殊兵器を搭載した潜水艦に乗って寄せ集めの男たちが自らのそして国家の命運をかけてたたかう・・・と、まあストーリは簡単にいえばそんな感じで、この時点で興味ない人は興味ないや、って感じだとは思うんですが(笑)
ただそこで、「まあそう言わずに」と引き止めることもできるような、そんな本でもあります。ある意味では最近流行りの純愛ものだし(超無理矢理)、後の方になればなるほどアニメちっくな展開になってしまっている気もするのだけど、それでもいろいろ考えられるものもないわけではなく。「国家とは?民族とは?あの戦争とは何だったのか?」という問いとして真面目に相手をするのにはちょっと安いな、という感じだけれど、それでも単なるドンパチものかと言われると、それだけじゃない。
というわけで、非常にお勧め。ただ、これが長い長い。私が買ったハードカバー版だと上下巻、2段組で1000ページくらいあったような。でもここまで長いと読み終わった後の爽快感(達成感?(笑))もまた格別。最近は文庫版がでたみたいだけど、文庫本だとどうやら4巻みたい↓
(あと、終戦のローレライ フィギュア付きBOXセット 全4巻っていうのも売っているみたいだけど、これはなんだ?(笑))
映画については、これだけ原作が気に入ってしまったので、映画化となるとちょっと気掛かりですね。どうせ映像化するのなら1クール分のアニメにでもしてみたら面白そうだし、設定もストーリの展開ももともそもそういう雰囲気はあるのでうけるのではないかとは思うけれど、一本の映画となると、どうでしょうね?
最後の方の派手な戦闘シーンが見どころの派手なドンパチもの・・・というのが一番安易で最悪のパターンだけど、さすがにそうにはならないように期待しましょう。まあそう来られても原作を知らなければそれなりに楽しめるのかも知れないけれど。