まあ、内容はホントに副題の通りです。An Otaku Guide To Neo Tokyo。発売になる前にHOTWIREDで紹介されていて、そういえば通訳案内業(参照)の免許を持っていたりする私なので、そういう観点からの興味で購入してみたのですが、これがなかなか面白かった。
目次をざっとみるとManga, Toys, Anime, Cosplay, Comiket, Pla-mo...ととにかくそんな感じです。ぱらぱらと開いていくと、イントロがあって、オタクとは何かみたいなコラムがあって、でいきなり、「まんだらけ」とか「とらのあな」とかの紹介ですよ。うわぁぁぁ。あとはフィギュアの話とか、バンダイ博物館とか、なぜかモーニング娘。の話が割と長めに入っていたり、筆者の外人さんが嬉々としてコミケに突入する話とか、そんな感じです。
個人的にそれほど良く知っている領域でもないので純粋に「へえ」という部分もあったし、もちろんいつも見ているものでも外から見ると面白いですよねという部分もあり。まあ、秋葉原あたりは日本人からしてもよくよく考えるとずいぶんへんなところだったりしますから、外人からみればよっぽどへんだろうなあ、という気はするし、日本アニメのコアなファンにとっては楽しくて仕方がなさそうなところって沢山ある気がするので、そういう意味では立派な観光資源ですよね。ガイドブックくらいあってもいい。
ほかにも場所的なガイドの他に、町山さんによるコラム風の解説が随所に入っていて、日本で読む日本人としてはこれがまた面白かったですね。特に「萌え」の説明あたりはなるほどなと思って読んでおりました。このへんは説明しろといわれてもなかなか難しいですからねえ。ヴェネツィア・ビエンナーレの時の「rarified pseudo-love toward fictitious characters and their related embodiments.」というのもほーん、とは思ったけれど。まあ、このへんは日本でもいろいろ本がでていたりするところでしょけれど。
値段もそれほど高くないので、まあ興味のある方は是非。ちなみに私はアマゾンで購入したところ、しばらくの間しつこくJTBの「もえるるぶ」がお勧め欄に登場してちょっと面白かったです。買わないけど。