ウィルコム、次世代PHSは2.0GHzで参入か(Yahoo!-ITmedia)
「ドコモが携帯電話網の部分開放検討、新規参入事業者に」(Yahoo!-ロイター)ということで、携帯電話新規参入に向けて話が着々と進んでおりますが、イーアクとソフトバンクの1.7GHz帯の話とは別に、2.0GHzでウィルコムが新たに手をあげるか、という話。「参入か」の「か」が微妙な感じではありますが。
ウィルコムの通話定額でPHSも勢いを盛り返してきておりますが(参照)、市場全体からみればまだまだ微々たるもののようで。一般的にも通話定額の認知度はまだまだ低そうで、かつてのPHSのイメージからくる誤解も多いように思います。PHSの現状と利点を認識している人は割とそのあたりの動向に詳しい人であるせいなのか、私の周りでも携帯→PHSへスイッチという人は何人かいるものの、もっぱら音声通話定額というよりはデータ通信とセットで考えている人が多いです。
しかしそうなると問題なのが通信速度。ウィルコムのサービスは256kbpsまで対応しているのですが、そのプランだと一万円以上でしかも音声通話定額には対応せず。音声通話とセットのプランだと音声通話無料+32kbpsの通信し放題というのがあるのですが、これで5000円くらい。(興味を持った人はこちらへ(笑))現時点ではこれでもかなりお得だと思いますが、ライブドアの公衆無線LANやらが登場してくるとどうなのかな?という気はします。携帯電話側からも3Gで料金が安くなってくれば話がだいぶ変わってくるのでしょうし。そういえば本日のクロージング・ベル(テレビ東京系)ではアナリストのひとが1.7GHzで新規参入を目指しているイー・アクセスも、当初はデータ中心のサービスで来るのではないかという見方をしていました。(もっとも、最終的にはマイクロセルじゃないとなかなか・・・ということになるような気もしますが。)
さて。そういう文脈なのかは私にはよくわかりませんが、ウィルコムが新規に2.0GHz帯に参入ということであればPHSの側からもさらなる攻勢を、ということなのでしょうか。正直、PHSもせっかく盛り上がってきたのに今度は別のライバルが出てきてなかなか大変だなあ、という感想ですが、ほかに魅力的なサービスが開始されれば私もそっちの方に移ってしまいそうではあります。(実際使っている側の感想からすると、1Mbpsくらいの格安サービスがあれば、という印象です。現在使っているウィルコムの256kbpsのプランではそれほど不便を感じることはないものの、「モバイルだから」と無意識の妥協は常にある気もするので。)
ただこうなってくると巡り巡って1.7GHzの方にも何か影響が・・・あったりするのでしょうか。記事がどこかに行ってしまいましたが、毎日新聞だったかのこの件の取り上げ方がそういう風だったような気がします。個人的にはウィルコムは割と好きだけれど、1.7GHzは無難に(?)ソフトバンクとイー・アクセスで決まってほしいところなんですが(なんでだ)、実際のところどうなんでしょう。連日のニュースを斜め読みしていると事態は刻々と動いているようなので、今後の展開にも注目です。