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ライブドアクレジットの「萌えローン」でちょっと考える「萌え経済」のこと(?)

“萌えローン”登場(ITmedia)

ライブドアの子会社、ライブドアクレジットが「萌えローン」なるものを始めたのだそうで。キャラクターが萌え系な意外は普通の消費者金融のようですが、たしかに異色。

ウェブサイトを見るといかにもな感じで、限定品のぬいぐるみが欲しくなったフリーターの「ろんたん」が、クマのキャラクター「ライブべあ」にそそのかされるままに勧められてローンを組む、というFlashが流れてます。・・・ノリが軽すぎだなあ。

そもそもライブドアは完全にターゲット間違っていないか?萌え経済とか言われてるけど思いっきり外してないか?・・・と思ったのですが、少し調べてみたら割といい線なのかもしれない。消費者金融連絡会という業界団体の消費者金融連絡会データ集2004という資料によると、無担保ローンの新規顧客の年代別構成は44.0%、性別では男性が72.8%。「新規顧客の」というところは気になったものの、この統計だと萌えで攻めて行くのは面白いのかもしれませんね。良く知らないけど、消費者金融の場合は業者間のサービス内容の違いなんてあまり意味がなさそうだし。業界におけるライブドアクレジットの位置を考えてみても。

ただ、いきなり消費者金融とかじゃなくてもクレジットカードで「萌えカード」とかもありだな、と思っていたらすでに結構な数あるようで。「萌えカードへの道」さんというサイトではいろいろ紹介されてます。通常のひとだったら恥ずかしくて使えなそうですが、むしろ見せびらかしたいくらいの人にはよいのではないですかね。萌えローンが「萌え」なのは名前だけなのに比べて、萌えカードは物欲も満たすことができるわけで。


ところで話を「萌え経済」全体に移すと、森永卓郎が『萌え経済学』という本を出すとかで。まだ発売されていないのでどういう内容なのかは分かりませんが、NIKKEI BizPlusで春先の萌え株ブームを解説していたときには、萌え株ブームの対象となっているのは「萌え市場と一般の大量生産の中間に位置する企業」であって、「萌え市場の中心は、多様化したオタク市場なのだ。その市場は、無数のマニアックな零細企業、自らもオタクである零細企業が支えていくのだ。」と、経済アナリストとしては少し気持ち悪いくらいの萌えに対する語りっぷりでした。

それはその通りなのでしょうけれど、私は「萌え」な人ではなくて、CCさくらでも桜よりケロちゃんの方がかわいいと思っていた人間なので、むしろその「萌え市場と一般の大量生産の中間に位置する企業」の方に興味が。萌えの誘因力を使っていかに商売するかという話で、悪く言えば閉鎖的ながらお金がよく回る世界からいかにお金を抜いてくるか、という話になるんですかね。でも今回のライブドアクレジットなんかはまさにそういう感じであるでしょう。

ただ他方で森永卓郎のいうように、萌えの本質は多様性にあるというのはあるんだろうし「国境の街」の繁栄のために国内がどんどん荒れていって、そのうち国境もろとも国破れ・・・というのも本末転倒。それに関連しそうなことが、中島ひなさんのHINALOGでメイド喫茶ブームについて書かれていましたが(メイド喫茶ブームもブログブームと同じ終焉・・・?: 中島ひな的ブログ - HINALOG)、そういうのもなんだかなあ、という話で。どうなんでしょうね。

で、なんの話でしたっけ?・・・とよく考えないで書き始めたのでめちゃめちゃになっていますが、私の話の流れ的にはまた「そうするとやっぱり外需じゃ!」「ビエンナーレで国際交流基金GJ!」とかそういう話になりそうなのでこのへんで。

森永卓郎『萌え経済学』は出たら最低立ち見くらいはしたいですね。

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2005年07月16日 01:02に投稿されたエントリのページです。

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